京都で集客を外注する費用は「広告・MEO・サイト」の3つに分けて考える

「Web集客の費用相場」とひとまとめに調べると、月数千円から月数百万円までの数字が並びます。これは相場が壊れているのではなく、まったく性質の違う作業がひとつの言葉に押し込まれているためです。

最初にやるべきことは、金額を調べる前にお金が出ていく先を3つに分けることです。分けてしまえば、見積書のどこを見比べればいいかがはっきりします。

レーン お金の性質 費用の目安 結果が見えるまで
広告運用 広告費(媒体へ)+手数料(代行会社へ) 手数料は広告費の20%前後が目安 数日〜数週間
MEO(マップ対策) 月額の運用フィー 月1〜5万円台が一つの目安 1〜3か月程度
サイト・LP制作 初期の制作費+保守費 ページ数と作り込みで大きく変動 公開後、集客施策と組み合わせて

この3つのうち、広告運用だけは支払いが二重になります。Googleやメタ社などの媒体に払う「広告費」と、運用を任せる会社に払う「手数料」は別物です。

ここが混ざったまま見積もりを比べると、金額の大小がまるで判断できなくなります。実際、例えば相談の場で「月10万円と言われた」と伺ったとき、それが広告費込みなのか手数料だけなのかで話がまったく変わってきます。

残りの2つ、MEOとサイト制作は支払先が一本です。ただしMEOは毎月出ていく費用、制作は最初にまとまって出ていく費用と、キャッシュフローへの効き方が逆になります。

京都市内や長岡京市のように商圏が地域に限られる事業では、この3つを同時に走らせる必要はありません。順番の付け方は最後のセクションで整理します。

広告運用代行の費用 — 「手数料20%」の中身を分解する

広告運用代行の料金は、広告費に対する料率で決める形が国内では一般的です。手数料を公開している会社を集計した調査では、開示していた29社のうち26社が料率型で、水準は20%前後という結果が報告されています。

広告運用代行の手数料20%の内訳を分解したイメージ図

目安としては、広告費に月20万円を使うなら手数料は月4万円程度。この20%という数字自体は、業界の中では妥当な水準といえます。中には30%を提示する会社もあります。

問題は料率ではなくその20%で何をしてもらえるかのほうです。同じ料率でも、作業範囲は会社によってかなり差があります。

自社で広告を回していると実感しますが、成果を左右するのは初期設定よりも日々の細かい調整です。反応のないキーワードを止める、無駄なクリックを生む語を除外に入れる、広告文を書き直す。この地味な作業が入っているかどうかで、同じ広告費でも結果がはっきり変わります。

  • アカウントの初期設計と入稿 — キーワード選定、広告文の作成、初期設定。ほぼどの会社の手数料にも含まれます。
  • 月次レポートの提出 — こちらも標準的に含まれます。ただし「数字を並べただけ」か「次に何をするかまで書いてある」かで価値がまったく違います。
  • キーワードの追加と除外設定の更新 — ここから会社差が出ます。頻度を明記していない場合は、実際にはほとんど触られていないこともあります。
  • 広告文の作り直しとテスト — 別料金または「都度相談」となっているケースが少なくありません。契約前に確認しておきたい項目です。
  • 着地するLP(ランディングページ)の改善 — 手数料には含まれないことがほとんどです。広告費だけ増やしても伸び悩む原因の多くはここにあります。
  • バナー・動画などのクリエイティブ制作 — 別見積もりが一般的です。ディスプレイ広告やSNS広告を使う場合は先に聞いておいてください。

少額予算で起きること — 最低手数料という仕組み

ここが、中小企業がいちばん驚くところです。手数料が広告費の20%なら、広告費3万円なら手数料は6千円のはず。ところが実際の見積もりでは、手数料が月5万円と書かれていることがあります。

これは最低手数料という仕組みによるものです。「広告費25万円未満は月5万円、25万円以上は20%」といった形で、下限が設定されているのが一般的です。ちょうど25万円のところで20%=5万円と一致するように組まれています。

代行する側から見れば、広告費が3万円でも25万円でも、キーワードを整理して除外設定を入れて広告文を直す作業量はさほど変わりません。だから下限を置く。仕組みとしては理にかなっています。

ただし発注する側から見ると、広告費3万円に対して手数料5万円ということは、払ったお金の6割以上が媒体ではなく代行会社へ向かうということです。この配分で成果を出すのは、率直に言って簡単ではありません。

自社で広告を回してきた立場から

弊社は自社の資金で15年以上、リスティング広告とディスプレイ広告を運用してきました。不動産査定の案件では問い合わせが平均して月10件前後だったところから、ピーク時には月300件を超えるところまで伸ばした経験があります。看護師の求人案件では、ディスプレイ広告だけで平均して月60件ほどの応募を獲得していました。

この経験から言えるのは、少額から始めること自体は間違っていないということです。月3万円規模でも「何件、いくらで問い合わせが取れるか」の答え合わせはできます。

大事なのは、その少額期間に手数料を積み上げすぎないことです。検証段階では自社で回して数字の感覚をつかみ、勝ち筋が見えてから外注を厚くする進め方も選択肢になります。

※ 上記はいずれも弊社の自社アカウントでの運用実績であり、クライアント様の広告運用代行としての実績ではありません。成果は業種・商材・時期によって変わります。

見積もりを受け取ったら、まず「広告費がいくらのとき、手数料はいくらになるか」を3パターン出してもらってください。下限がどこにあるかが一目で分かります。

MEO(Googleマップ対策)の費用 — 月1〜5万円台の幅はどこから来るか

MEOは、Googleマップや「京都市 ○○」のような地域検索で自社を上位に表示させるための施策です。店舗や事務所を構えている事業なら、広告より先に触っておきたい領域になります。

京都の店舗がGoogleマップに表示され月額のMEO費用を検討しているイメージ

外注した場合の月額は、調べた範囲では1〜5万円台が一つの目安です。業種によってはもっと幅があり、美容室向けでは月2万円台から13万円台まで開くという記載も見かけます。

実際のサービスを個別に見ると、初期0円・月2.2〜3.3万円で成果報酬を組み合わせるもの、長期契約の縛りなしで月1.1万円のもの、初期5.5万円+月3.3万円で原則12か月契約のものなど、設計はばらばらです。

この幅がどこから来ているかというと、大きくは次の3点です。

  • 対策するキーワードの数。「京都市 ○○」だけなのか、周辺エリアや業種の言い換えまで含むのかで作業量が変わります。
  • 口コミへの関与範囲。返信文の作成まで請け負うか、投稿を集める導線づくりまで設計するかで料金が変わります。
  • 投稿や写真の運用代行。週次の投稿・写真整理まで任せると、その分だけ人件費が乗ります。

なお、口コミの収集や返信を効率化するツール単体であれば、価格を公開している製品の目安として、初期0〜2万円弱、月額は1店舗あたり千円台から1万円台半ばというレンジが確認できます。人が動く「代行」と、仕組みを入れる「ツール」では価格帯が一桁違うということです。

ひとつ注意点があります。第三者に口コミを投稿してもらう「口コミ代行」は、Googleのポリシーに反する可能性がある領域です。金額の安さで選ぶ前に、何を代行してもらうのかは確認しておいてください。

Googleビジネスプロフィールの登録と基本的な整備そのものは、無料で自社でも進められます。手順は京都市・京都で勝つMEO対策ガイドで詳しく整理しています。

ホームページ・LP制作の費用 — 「作って終わり」との分かれ道

制作費は、3つのレーンの中でもっとも幅が広く、もっとも比較が難しい領域です。同じ「ホームページ制作」でも、テンプレートに文字を流し込むものと、取材して構成から設計するものが同じ言葉で呼ばれています。

京都のホームページ制作会社を紹介する記事を見ると、一例として25社を比較するようなものまであり、価格帯は数十万円から数百万円まで並びます。この状態で相場を1つの数字に絞ろうとしても、あまり意味がありません。

比較の軸を金額から動かしたほうが早く決まります。見るべきは「作って終わり」なのか「集客まで見るのか」という分かれ道です。

確認する項目 「作って終わり」型 「集客まで」型
打ち合わせの中心 デザインの好み・色・写真 誰に何を届けるか・問い合わせまでの導線
原稿は誰が書くか 自社で用意(原稿待ちで止まりがち) 取材のうえ制作側が構成
公開後の扱い 保守費のみ・更新は都度見積もり 数字を見て改善を続ける前提
費用の出方 初期にまとまって発生 初期+継続。総額は読みやすい

どちらが優れているという話ではありません。会社案内としてきちんとした面構えが欲しいだけなら、前者で十分です。費用も抑えられます。

ただ「サイトを作れば問い合わせが増える」と期待して前者を選ぶと、公開後に何も起きないまま保守費だけが出ていく形になります。京都でも長岡京でも、この相談は珍しくありません。

見積もりを取るときは、金額の前に「公開してから3か月後、何をどう見て判断しますか」と聞いてみてください。答えが返ってくるかどうかで、どちらの型かがだいたい分かります。

契約形態は3タイプ。同じ相場でも支払総額が変わる

ここまで相場の数字を並べてきましたが、実際に支払う総額を決めるのは、月額そのものより契約の組み方です。同じ月3万円でも、1年後に手元に残る金額はまったく違ってきます。

国内で使われている契約形態は、大きく3タイプに整理できます。

形態 支払いの決まり方 向いている場面 気をつける点
料率型 広告費の20%前後が目安 広告費を月20万円以上使う場合 広告費を増やすほど手数料も増える
月額固定型 広告費に関わらず定額 予算を読みたい・少額から始める場合 初期費用と最低契約期間が付きやすい
成果報酬型 上位表示された日数や件数で課金 MEOなど成果を数えやすい施策 「何をもって成果とするか」の定義次第

たとえば工務店向けのサービスでは初期3万円+月額3万円台からの定額制、美容サロン向けのMEOでは初期5.5万円+月額3.3万円で原則12か月契約といった形が公開されています。一方で、初期0円・縛りなしを打ち出す会社もあります。

月額だけを横に並べても、この違いは見えません。比べるなら次の項目を揃えてください。

  • 1年分の総額 — 「初期費用+月額×最低契約期間」で計算し直す。月額の安さが逆転することがあります。
  • 最低契約期間と解約条件 — 何か月縛りか、解約の申し出は何か月前か、途中解約の違約金はあるか。
  • 手数料に含まれる作業と頻度 — 「月に何を、どのくらいの頻度でやるのか」を文書で残してもらう。
  • 広告アカウントの所有者 — 代行会社の名義だと、契約終了時に過去のデータごと引き継げないことがあります。
  • 成果の定義 — 成果報酬型なら「何をもって成果とみなすか」。上位表示なのか、問い合わせなのかで意味が変わります。

長岡京・京都の中小企業が現実的に置ける予算の組み方

3つのレーンを同時に走らせられるだけの予算があるなら、話は簡単です。ただ、実際にご相談いただく京都市内や長岡京市の企業では、最初に置ける金額は月数万円から十数万円という規模がほとんどです。

その場合、平均的に金額を3等分するのではなく順番を付けて片方に寄せるほうが結果が出やすくなります。

商圏が地域に限られる事業では、検索する人の数そのものは多くありません。その代わり、検索した人が実際に来店・問い合わせに至る割合は高くなります。だから、少ない露出を取りこぼさない場所から手を付けるのが定石です。以下は一つの目安として、着手の順番を並べたものです。

  • Googleビジネスプロフィールの整備(費用0円〜) — 店舗や事務所があるなら最初にここ。登録と基本情報の整備は自社でも進められます。反応が出るかを無料で確かめられる点が大きい。
  • 受け皿の点検(費用0円〜) — 例えばマップから来た人が最後に見るのは自社サイトです。電話番号・営業時間・問い合わせ先が分かりやすいかを先に直しておく。ここが崩れていると、後の広告費が無駄になります。
  • 広告で答え合わせ(月3万円規模〜) — 目安の金額です。「どの言葉で検索した人が、いくらで問い合わせに至るか」を測ります。この段階では手数料を積まず、少額で数字を取ることが目的です。
  • 数字が出た施策に寄せる(配分の見直し) — 3か月ほど回すと、伸びる語と伸びない語が分かれてきます。ここで初めて、外注を厚くするか自社で回すかを判断します。
  • サイト・LPの作り込み(まとまった投資) — どの言葉で来た人が何を見て問い合わせているかが分かった状態で作ると、作り直しの回数が減ります。順番を逆にすると、想像で作ることになります。

この順番の利点は、お金をかけずに判断材料が増えていくことです。最初の2つはほぼ費用がかからず、3つ目でようやく数万円。そこまでで手応えが無ければ、大きな投資に進まずに済みます。

逆によくある失敗が、最初にサイトを作り直して予算を使い切ってしまう形です。作ったあとに集客の原資が残っておらず、公開したまま止まってしまいます。

依頼する前に自社で何を決めておくべきかは、京都でマーケティング会社に頼む前に決める5つで整理しています。あわせてご覧ください。

よくあるご質問

京都で広告運用を外注すると、月いくらから頼めますか?

広告費とは別に運用手数料がかかるため、広告費3万円なら手数料を含めて月6〜8万円程度が一つの目安になります。

広告運用代行の手数料は広告費に対する料率で決まることが多く、業界調査では20%前後が標準的とされています。ただし少額の場合は「広告費25万円未満は月5万円」のような最低手数料が設定されているのが一般的です。つまり広告費3万円でも手数料が5万円かかる契約はあり得ます。金額の見え方が会社によって大きく変わるので、見積もりは必ず「広告費」と「手数料」を分けて出してもらってください。

手数料20%は高いのでしょうか?

料率そのものより、その20%で何をしてもらえるかで判断してください。同じ20%でも作業範囲は会社によってかなり違います。

国内の広告運用代行では料率型が主流で、手数料を開示している会社の多くが20%前後という調査結果が出ています。一般的な水準としては妥当といえます。問題は範囲のほうで、キーワードの追加・除外設定・広告文の作り直し・LPの改善提案までが含まれるのか、レポート提出までなのかで手間がまったく違います。契約前に「月に何を、どのくらいの頻度でやるのか」を文書で確認しておくと、後の認識ズレを防げます。

MEO対策とホームページ制作、どちらを先にやるべきですか?

店舗や事務所を構えていて商圏が地域に限られるなら、MEO(Googleビジネスプロフィールの整備)を先に着手するほうが費用対効果を読みやすくなります。

Googleビジネスプロフィールの登録・整備そのものは無料で始められ、外注する場合も月額の目安は1〜5万円台とされています。制作費が数十万円単位になるホームページと比べると、試すコストが小さく、地図表示という結果も比較的早く見えます。ただしマップ経由で来た人が最後に見るのは自社サイトです。MEOで反応が出たあとにサイトを整える順番だと、どこを直すべきかが実データで分かった状態で制作に入れます。

同じ内容なのに、見積もりが会社によって大きく違うのはなぜですか?

契約形態(料率型・月額固定型・成果報酬型)と、初期費用・最低契約期間の置き方が違うためです。月額だけを並べても比較になりません。

たとえば月額が同じ3万円でも、初期費用5万円・12ヶ月縛りの会社と、初期0円・縛りなしの会社では、1年間で支払う総額も途中でやめられるかも変わります。比較するときは月額ではなく「初期費用+月額×最低契約期間」の総額に直してください。あわせて、解約の申し出は何ヶ月前か、契約期間内に解約した場合の違約金があるかも確認しておくと、後から動けなくなる事態を避けられます。